意外と知らない、だけど大切、カラコンのサンドイッチ製法
誰でも気軽に瞳の印象を変えられるファッションアイテムとして今や広く世に浸透したカラコンですが、その製造方法まで詳しく知っている人は少ないかもしれません。
今回はカラコンの代表的な作られ方である「サンドイッチ製法」について詳しく説明します。
カラコンのサンドイッチ製法とは、2枚のレンズ素材の中にカラコンの重要なポイントである色の付いた色素部分をサンドイッチのように挟んで作られるものです。
サンドイッチ製法で作られたカラコンのメリットは、色素の部分が瞳に直接触れないので、人体への安全性が高いという点があります。
その安全性の高さから日本国内で流通するカラコンの多くはサンドイッチ製法で作られている程です。
また、色素部分に使われる着色剤がサンドイッチ状で守られているため、色落ちなどの心配が比較的低いのも利点です。
ただ、サンドイッチで挟まれていても、カラコン本体に傷がつくとその部分から中の色素が出てしまうことがあるので取扱の際はレンズに傷をつけないよう丁寧に取り外しや管理を行いましょう。
また、サンドイッチ製法で作られている分、レンズの形もしっかり厚みがあるので、耐久性があり、少しの衝撃でカラコンが破れることもなく、楽に使用できます。
一方、サンドイッチ製法のカラコンにもデメリットはあります。
基本的に、色素部分を挟むように3枚仕立てのレンズになっているので必然とカラコン本体の厚みが増してしまい、人によっては装着時のゴロゴロ感の瞳の乾きやすさを感じることがあります。
また、色素をコーティングして作られる製法よりも、色素部分をサンドイッチするためにレンズ素材を多く使うので若干製造コストも上がり、カラコンの価格も高くなります。
以上がサンドイッチ製法で作られたカラコンのメリットとデメリットの紹介でしたが、代表的な製造方法とはいえ、良い部分と悪い部分があるのでカラコンを選ぶ際の一つの基準として覚えておくと便利です。