自分に合ったベースカーブ(BC)選びを!
インスタグラム、ツイッターなど、SNSが当たり前に身近にある中で、カラーコンタクトレンズを毎日つけている人もめずらしくなくなりました。
カラーコンタクトレンズは、もともとの黒目よりも黒目を大きく見せてくれて、色味も加えることができることから、欠かせない盛りアイテムになっている人も少なくないでしょう。
ここで、考えなくてはいけないのは「目の健康」です。カラコンを日常的に使うことは、それだけで目にとってはとても危険なことです。
まず、カラーコンタクトは虹彩の模様をプリントするために、通常のコンタクトレンズよりもかなり分厚く作られています。コンタクトレンズは厚ければ厚いほど、酸素を通しにくくなります。酸素不足になると、必要な栄養を供給するために目に血管が伸びてきたり(血管新生)、大切な角膜が剥がれやすくなったりします。
眼科医は、カラーコンタクトレンズは毎日使わず必要なときに短時間だけ使うべきだと指導しています。そもそもカラコンでなくてもコンタクトレンズ自体が、目の健康には良くないものなので、分厚いコンタクトレンズをすすめない眼科医も多いです。
しかし、カラコンを使う習慣になってしまった人は、必要なときだけという眼科医の指導を受けた場合でも、毎日使うことが多いようです。
もし、毎日使うのであれば、絶対に守らなければいえないことがあります。
それは「自分の目にあったものをできるだけ短時間使うこと」「異常を感じたら直ちにやめること」です。
コンタクトレンズを表す数字には、ベースカーブ(BC)サイズ(DIA)、度数(DまたはPWR)があります。
マイナス(もしくはプラス)〇〇となっているのが度数です。この度数に関しては自分の度数を覚えている人が多いようです。これがわからないと、視力が矯正されず、コンタクトレンズをつけても見えませんから、自然と覚えるようです。
サイズは、たいていはワンサイズしかないことが多いので、覚える必要はあまりありません。
もう一つのベースカーブは、あまり知られておらず、覚えている人も少ないのですが、とても大切なものです。
人間の目の丸みは一人一人違っています。これは見た目でわかるものではなく、眼科で、特別な機械で測定しないとわかりません。眼科ではコンタクトレンズを処方する際、一人一人の目の丸みに合わせたコンタクトレンズを選んでいます。
コンタクトレンズにも多くの人に合うように何種類かの丸みが作られているのですが、コンタクトレンズの丸みを表す単位がベースカーブなのです。
度数とちがって、あまり知られていませんが、コンタクトレンズを安全に使うためには非常に大切です。
もし、ベースカーブが合わないと瞬きのたびに目を傷つけたり、コンタクトレンズが外れやすくなったり、結膜を刺激して炎症の元になったりします。
もし、ネットでカラーコンタクトを購入するときには、度数だけでなく、眼科医に処方されたベースカーブも必ず確認して選びましょう。また、コンタクトレンズ購入の際には、必ず「承諾書」への同意が必要で、この中には、眼科医の定期検査を受けるという内容が必ず含まれています。
ベースカーブなどデータをまちがいなく購入したとしても、目の度数や丸み、健康状態は自分でも知らないうちに変わっていきますので、異常がなくても必ず定期検査を受けてください。